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2016.12.29ビジネス

新人デザイナーはグスタフ・マーラーを見習って「過程」を残すべき

MARIKOS
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チョコミントおいしいです
いよいよ2016年も残りわずか。
年末年始になると、年越しの「第九」コンサートの放送がじわじわと楽しみになる方も多いのでは?
私達の生活を豊かに彩ってくれる音楽ですが、作曲家グスタフマーラーの貴重な「復活」の自筆譜が、最近オークションにて非常に高値で落札されました。

貴重な書き残しも、マーラーの交響曲「復活」が高値で落札

オーストリアの作曲家グスタフ・マーラー(Gustav Mahler、1860~1911年)の交響曲第2番「復活(Resurrection)」の希少な直筆譜が29日、英ロンドン(London)で競売にかけられ、450万ポンド(約6億3100万円)で落札された。楽譜としては史上最高値となった。

(中略)

交響曲第2番「復活」の全232ページに及ぶこの楽譜には、マーラー自身による消去の跡や書き換え、注釈が含まれており、そのほとんどは鮮やかな青色のクレヨンで記されていた。

出典:AFPBB News「マーラーの交響曲『復活』 自筆譜6億円で落札 史上最高値」(2016年11月30日)

昔聴いたマーラーの「復活」に感銘を受け、指揮法を学び「復活」専門の指揮者にまでなってしまった実業家ギルバート・キャプラン氏。
氏が逝去したのをきっかけに、所有していた自筆譜がオークションに出品され、落札されたとのこと。

非常に高額な落札価格が印象的ですが、デザイナーとして目を付けたいのは「作曲の過程が残されている」というところです。

新人デザイナーの陥りがちな「過程を残さない」という失敗

また同記事内によると、今回のオークションを開催したサザビーズは声明にて、

「楽譜はマーラーが書き残した形をそのまま保持しており、作曲の過程が反映されている」と述べ、また完全な形で競売にかけられた唯一の交響曲の楽譜であることを付け加えた。

ともコメントしていることから、「完全な形で過程を残すことには大きな文化的価値がある」とも考えられます。

新人デザイナーが陥りがちな一番の失敗は、「良いデザインができない」ことでも、「デザインの引き出しが少ない」ことではなく、「過程を残さない」ことです。
「どの過程でつまずいたのか」「最初はどういう考え方でデザインしたのか」「その考え方の何が良くなかったのか」という、過去の自分の考えを振り返るためには、「過程を残す」という作業は最も効果的な方法です。
成長するために必要なことは「他人の良いデザインを模倣する」ことだけではありません。「他人のデザインを模倣する過程で自分がどう考えていたのか」なのです。そのために使えるものは、どんどん残していきましょう!

さあ、今日から青クレヨンを使いたおそう!

慣れないうちは仕事に追われ、きちんと記録を残すことはなかなか難しいかもしれません。
しかし、まずは最初の一歩を踏み出すことが大切。
新人デザイナーが偉大な作曲家になるための第一歩を、今日から実践してみましょう。