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2018.04.05Web制作

そこが知りたいUXデザイン

mew
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今回は、最近よく目にする「UXデザイン」について紹介していきます。

UXデザインとは?

「UX」は“User Experience”、ユーザーの体験、その一連の流れを指します。
例えば、Webサイトで何かしらの価値を提供しようとした場合、Webサイトの中にその価値を詰め込むことになります。
ユーザーがその価値を享受するまでを、UXでは、「Webサイトを訪れ、価値を見つけ、それを得るまで(場合によっては
その後まで)を一連の流れ、つまり体験」として捉えます。
そしてここでいう「デザイン」とは、見た目を整えたり美しくしたりするだけでなく、「設計する」「構造化する」という
意味を含みます。つまり「UXデザイン」とは“ユーザーにとって優れた体験とは何かを考え、それに基づいた設計
(デザイン)を行うこと”です。

なぜ今UXデザインが求められるのか

マーケティングの世界は、ユーザーの心をとらえる「体験を売る」時代になり、ますますUXの考え方が取り上げられるようになりました。UXはビジネスにおいて真新しいコンセプトというわけではありませんが、「ユーザーのインサイト(行動や
思惑、さらにはその背景)について徹底的に追及することで、企業が抱える課題を改善し、本当に満足してもらえる、
使いやすいプロダクトをユーザーに提供しよう」この概念がデジタルの世界で強く意識されるようになったのは、この数年のことです。今後、UXはビジネスにおいて益々重要視されることは間違いありません。

具体的な取り組み

サイト制作に際して、どのようにUXデザインを取り入れたらよいか、具体的な取り組みを4つご提案します。

①【3C分析】
これまで自分たちがどんなサービスを提供してきたのか、そしてそれがユーザーに対してどんな価値を与えてきたのか
(与えられなかったのか)をはっきりさせると同時に、競合他社がどんなサービスを提供しているのか、その現状を調査し
研究を進めます。

②【クライアントへのヒアリングの強化】
依頼内容の表面的な部分だけでなく、会社の成り立ちや目標、さらには受け継がれてきた独自の文化やルールへも理解に
努め、課題の本質を探ります。
そのために「リーンキャンパス」を応用したヒアリングシートや、「KPIツリー」の手法に基づき、達成したい目標には
どのような要素が関与しているのかを割り出し、どの要素に対して施策を行えば有効なのか、ヒアリング内容をもとに分析
します。

③【将来の顧客の心に響くコンテンツを生む】
クライアントによっては、デジタル・リテラシーがあまり高くなかったり、「サイト制作は任せている」と、コンテンツの
詳細などこちらが欲しい情報を十分に提供してもらえない場合もあります。
しかし、コンテンツを持たない企業は存在しません。
商品やサービスがあれば、「どんなときに役に立つのか」「他社にない優位性は何か」「顧客からどんな評価をされているのか」「顧客からの疑問にどう答えているのか」「顧客の悩みを解決するために最適な商品・サービスはどれで、どのように
勧めているのか」など、語ることはたくさんあり、その一つ一つがより良いコンテンツを生む要素となると考えます。
また、会社に寄せられるお客様からのお問い合わせやクレーム、そして機会があるなら、日々お客様と向き合っている
営業担当者からも情報を得ることで、「ユーザーの視点」に関わる情報を取り入れます。
ユーザーにとって分かりやすく価値のあるコンテンツ、サイトとは何か、どうしたら実現できるか、サイトを利用するユーザー目線で考えることは、クライアントの課題改善への一歩となります。

④【デザインするのではなく、設計する】
①~③を踏まえて、デザインや実装に入る前の事前準備をしっかりと行い、「なぜこのような配置、デザインなのか」を感性に頼るのではなく、根拠に基づいたコンテンツの作成、サイトの設計を行います。

まとめ

いま関心を集めるUXデザインですが、本格的に取り組むとなると、クライアントと制作会社、パートナー企業が相互に協力し、自社分析に加え、綿密なユーザー分析、具体的な利益目標の設定、プロトタイピングでのユーザーテストなど、制作前の事前準備に何か月もかけるといったようなプロセスを踏みます。
さまざまな課題はかかえているけれども、できるだけコストを抑えたい、時間がかけられないといったような、中小企業や
新規事業を開拓する個人の方などへのサービスに、UXデザインのノウハウをどのように組み込んでいくのか。

UXデザインの概念をしっかりと把握した上で仕組み作りを行い、『提供する価値』への追及心を忘れない。
そして、クライアントだけでなく、サイトを利用するユーザーや潜在顧客まで視野を広げて向き合うこと。
日々パソコンを前に制作を行うデザイナーの仕事が「作業」で終わらないように、もっと視野を広げ、
できることから始めていきましょう!