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2021.09.16テクノロジー
非接触での認証ができるため、今注目度がアップしている「顔認証」。ざっくりとまとめました。
顔認証とは、生体認証の一つで、人の顔を判別し、本人であることを確認するシステムのことを言います。指紋認証や声紋認証などの他の生体認証と異なり、デバイスへ接触することなく、さらに手に物を持っている場合でも認証ができるのが特徴の一つです。また、誤認証が少なく、使い勝手の良い認証方法であり、企業サービスだけでなく国家インフラにまで実用されています。
顔の目や鼻、口などの位置を認識をすることで、それをデータベースの人物情報と照合する事で特定の人物を導き出すシステムです。便利な認証方法ではありますが、2Dの認証の場合、日光や照明などの光量によっては、精度に影響が出てしまったり、髪型や化粧によってもうまく認証できないこともございます。しかし、2Dに赤外線センサーを加えた3D認証システムは光量や、髪型・化粧によっての影響がなく、高精度で認証ができるようになりました。
顔のそっくりな双子に関してですが、一卵性双生児等の識別は誤認証の可能性が高いそうです。特に赤ちゃんや、幼少期のように差がない段階ではさらに難しくなってきます。若い双子では誤差の範疇として処理されてしまうようです。
ただし、大抵は年齢を重なるうちに、生活や経験が異なってくるので個人差が顕著になりますので、識別が容易になってきます。
便利な顔認証ですが、下記のようなデメリットもあります。
・個人のプライバシーの問題
・制度にムラがある
・情報流失のリスクが大きい(顔データは簡単に変えることができない)
セキュリティレベルの高い認証ですが、運転免許証やマイナンバーカード、パスワードの変更のように簡単に変更ができない点やプライバシーの問題での取り扱いの難しさが大きくあります。
顔認証は様々なところで使用でき、応用が利く生体認証です。例えば下記のような実例があります。
・スポーツジムなどの入館システム
・オフィスの入室管理
・スマホのログインや決済システム
・防犯カメラなどのセキュリティシステム
・マスクモードを搭載した入館システム
日常生活の様々な場面で使用されています。
顔認証は幅広く使用され、新型コロナウイルスの影響もあり、今後の生体認証の主流となっていくでしょう。プライバシーの問題などデメリットも多くありますので検討はしっかりする必要があります。WEBサイトでも顔認証が頻繁に利用されたりする未来も来るかもしれません。